遺産相続した共同名義の土地売却の体験

3年ほど前、うちの母が祖父から相続していた共同所有の土地を売却した時の話です。
この土地はもともと農地登記されていて、住宅転用が認められていない状態でしたので、母兄弟5人の共同所有登記されて数十年放置されていました。


ところが、条例改正に伴い転用が認められることになり、一人の叔父が現金化したいと言いだし、不動産会社との交渉に入っていたようでした。


その頃、母は高度脳機能障害の診断を受け要介護支援の状態にあり、そのために売却交渉には、弁護士さんに代理人になってもらい、私は補佐役という立場で、交渉に関わることになりました。


そもそも、うちの母ともう一人の叔母は売却の意思はなかったのですが、共同所有登記ということで反対することで売れなかった際には、損害賠償請求の対象にもなる可能性も含んでいたため、渋々、売却手続きの進行に同調することになりました。


うちの母は正式に弁護士さんに代理人依頼していたので、不動産会社との交渉、書類の確認作業等は全てお任せしていました。


ただ、本人が立ち会わなければならないとする最終手続き等必要がある事項に関しては、私も同行し、弁護士さんの指示のもとに的確に対応することができました。


不動産の売却では、日常とは違う金銭が動くために、親族であればなおさら、取り分や手続きの煩雑さに関わったという主張等で、どうにかして余計に取りたいと人間の欲が垣間見えます。


土地売却で、確かに現金は手に入りましたが、親族間の精神的なしこりは残り、その後は疎遠になっています。

 

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